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環境を言い訳にしない生き方。

  • 執筆者の写真: 西原咲
    西原咲
  • 6月30日
  • 読了時間: 3分

―パリの記録的な酷暑と Fête de la Musique に学ぶ 「今ある場所」で熱狂を生む力― 皆様、こんにちは。

株式会社ファイン総研の西原 咲です。


ニュースでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、

現在、私がいるパリは連日の凄まじい酷暑(40度越えに襲われています。


SNSでは「外に鉄鍋を放置すると、目玉焼きやクレープが焼けた」

という動画がバズるほど、

街全体がまるでオーブンのような熱気に包まれています。


あまりの暑さに、サンマルタン運河には服のまま飛び込む人たちが続出し、

街を歩けば、水着で歩いている人、

新しく買った扇風機を大きな箱ごと肩に担いで家路を急ぐ人たちの姿を

本当によく見かけます。


日本であれば、すぐに「クーラーの効いた室内に避難しよう」となるところですが、

実はフランスの住宅や店舗や地下鉄の冷房設置率は驚くほど低いのが現状です。


私を含め多くの人が、冷房のない家や店で氷を枕にしたり、

扇子を持ち歩くなど、この猛暑を耐え忍んでいます。


このような酷暑にもかかわらず、パリの街を見ていて驚かされる、

彼らの強烈なこだわりがあります。


それが、カフェやレストランのテラス席への執着です。


夏の突き刺さるような直射日光の下でも、

あるいは冬の凍えるような雪の日であっても、

頑なに室内ではなくテラス席を選び、

満面の笑みでワインやコーヒーを楽しんでいます。


喫煙者が多いこともテラス席が人気の理由ではありそうですが、

非喫煙者も「不快な環境」を嘆くよりも、

「外の空気を肌で感じ、人と顔を合わせて過ごす時間」

何よりも特権として愛しているのです。


そんなパリジャンの「今、この瞬間を 100% 楽しむ」という

圧倒的なエネルギーが最高潮に達したのが、

先日の Fête de la Musique(音楽祭)でした。


連日の酷暑で夜になっても全く気温が下がらない中、

街中のストリートや広場から凄まじいボリュームの音楽が鳴り響きました。



パリオリンピックの際にパフォーマンスをしたアーティストからアマチュアまで問わず

無数のミュージシャンやDJの演奏を無料で楽しめます。

私も汗だくになりながら夜通し踊り明かしました。


「暑くてたまらない」「冷房がなくて不便だ」というマイナスな現実は、

音楽と人の熱量によって、一瞬にして「最高にエキサイティングな狂宴の夜」へと

引っくり返されていました。


私たちはつい「ないもの」に目を向けてしまいがちです。

「もっと資金があれば」「もっと最新の設備(冷房)があれば」

「もっと市場環境が良ければ」……。

環境の厳しさを理由に、新しい挑戦を諦めてしまう瞬間はないでしょうか。


しかし、パリの人々が教えてくれるのは、

「与えられた環境の中で、いかに自分たちの舞台を広げ、

 パッションを持って周りを巻き込むか」という姿勢です。


環境のせいにせず、今あるリソースを最大限に活かして、

本気で楽しそうに旗を振る姿こそが、

シビアな逆境を引っくり返し、

組織に爆発的なポテンシャルをもたらす特効薬になるかもしれません。


日本もそろそろ本格的に暑くなって来る頃かと思います。


健康第一に、でも厳しい環境をも味方につけて、

一緒に熱い季節を駆け抜けていきましょう!



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