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岡山の偉人に共通する三つの精神
―アントレプレナーシップ・利他心・藎己― こんにちは。経営コンサルタントの山口明男です。 大学の講義「地域社会をテリトーリオから考える(地域社会とビジネス)」を通じて、 岡山の歴史と地域発展の歩みを学びました。 今回は、その根底に流れている 「精神的な共通点」 について考えてみたいと思います。 岡山の発展に貢献した先人たち ―津田永忠、山田方谷、大原孫三郎、野崎武左衛門、尾崎小太郎、三木行治― などの歩みを振り返ると、三つの精神が共通していることに気づきます。 それが ・アントレプレナーシップ・利他心・藎己(じんき) という三つの精神です。 これらは時代や業種を超えて、 地域経営や企業経営において重要な価値観 であると感じています。 *第一の精神 アントレプレナーシップ アントレプレナーシップとは、 自ら課題を見つけ、自ら考え、責任を持って行動する姿勢です。 岡山の歴史を振り返ると、地域の発展は常に志ある挑戦から生まれてきました。 津田永忠は、洪水に悩まされていた岡山の地に百間川という大治水工事を完成させました。 山田方谷は、破綻寸前であっ

山口明男
3月9日読了時間: 3分


大原孫三郎に学ぶ「地域と共に生きる経営」
― テリトーリオの視点から見えた人生と仕事の在り方― こんにちは。経営コンサルタントの山口明男です。 「地域社会をテリトーリオから考える(地域社会とビジネス)」第4回 は 倉敷の発展に多大な影響を与えた 大原孫三郎 の功績について学びました。 今回の講義は、単なる歴史の学習ではなく、 「人生」「経営」「地域社会」を一体として考える、大変深い学びとなりました。 *謙虚さを人生と経営の土台にする 大原家の家訓 「満は損を招き、謙は益を受く(謙受)」 そして社章に込められた 「二・三のマーク」 。 一番になった時こそ慢心せず、二番三番の気持ちで努力を続ける。 この姿勢こそが、長く繁栄する人生と事業を支える根本であると強く感じました。 現代は成果や順位が強調されがちですが、 謙虚さこそが信頼を生み、信頼が地域と事業を育てる そんな原点を思い出させてくれる学びでした。 *先を読む力と、少数意見を信じる勇気 「新事業は、十人のうち二~三人が賛成した時に始めるべきだ」 という大原孫三郎の言葉は、今の時代だからこそ胸に響きます。 多数の賛成を待つのではな

山口明男
1月30日読了時間: 2分


山田方谷の経営改革と地方創生 ― テリトーリオの視点から ―
― 産業は「思想」と「地域資源」から生まれる ― こんにちは。経営コンサルタントの山口明男です。 「地域社会をテリトーリオから考える(地域社会とビジネス)」第3回では、 江戸時代、藩政改革を成し遂げた 山田方谷 の経営改革と、その現代的意義に ついて学びました。 *山田方谷に与えられた使命 山田方谷は、約10万両(現在価値で約600億円)という巨額の借金を抱え、 財政破綻状態にあった藩の再建を命じられました。 この使命は単なる財務整理ではなく、藩全体の経営改革でした。 *改革を支えた思想的基盤 山田方谷の改革は、以下の思想を基礎としています。 • 至誠惻怛 :まごころと、他者の痛みを思いやる心 • 忠恕 :自己の良心に忠実であり、他者を思いやる姿勢 • 利義之和 :利益は義を積み重ねた結果として生まれる これらは、単なる経済合理性を超えた「人を中心とした経営思想」です。 *理財論とイノベーション 山田方谷は、税の取り立て強化や支出削減だけでは藩は救えないと見抜き、 「理財の外に立つ」発想を示しました。 具体策としては、 • 上下節約(収

山口明男
1月14日読了時間: 3分


津田永忠に学ぶ ― 不可能を可能にした岡山平野の礎
こんにちは。経営コンサルタントの山口明男です。 今回は、岡山県立大学での第2回講義の学びとして、今から約330年前、 岡山藩の藩政改革を支え、岡山の礎を築いた人物 津田永忠 についてお話しします。 正直に申し上げて、これまで津田永忠の存在を深く知らなかった自分を恥ずかしく 感じました。 津田永忠は、池田光政・綱政に仕えた家老であり、岡山藩の藩政改革の中心人物です。 その功績は、現代の経営や地域づくりにも通じる示唆に満ちています。 彼の最大の特徴は、 「一つの事業で複数の成果を生み出す」 発想力です。 たとえば倉安川の開削は、 灌漑用水と舟運 を同時に実現し、まさに 一石二鳥 の事業でした。 これは現代で言えば、インフラ投資による複合的な価値創出であり、 パナマ運河にも通じる先進性を感じます。 また、不可能とされていた百間川の 治水・干拓事業 では、 洪水対策と農業生産の向上 を 同時に実現しました。 ここには、 技術 (荒手・巻石・遊水池など)、 人 (藩主・普請奉行・技術者)、 そして 資金 (社倉米や大坂商人の支援)という、いわば KSF(

山口明男
2025年12月26日読了時間: 3分


“テリトーリオ”から考える地域経済社会
こんにちは。経営コンサルタントの山口明男です。 今回からのブログは、いままでとは異なり、12月1日から8回にわたり受講し始めた 岡山県立大学での学びの中から経営に役立てたいと感じた学びについて皆様と共有していきたいと思います。 「地域社会をテリトーリオから考える」 第一回講義に参加し、私自身の価値観を揺さぶるような学びを得ました。 これまで私は、地域の歴史や文化を深く考えるよりも、日々の仕事にひたすら向き合うことを優先してきました。 しかし今回の講義を通じて、 地域に息づく歴史 を理解し、 未来へつなげる責任 を持つことの大切さを改めて痛感しました。 ■「テリトーリオ」という視点の重要性 “テリトーリオ”とは、単なる地理的領域ではなく、その土地に根づく文化・歴史・環境などを包括する概念です。 吉備の杜が育んできた文化や歴史を学び、先人たちの築いた価値を未来へどう継承するのかを議論することは、今を生きる私たちの使命でもあります。 私はこの視点を持たずに長年仕事に邁進してきたことに気づき、地域を深く理解し、 経済発展に貢献していくことの意味を改めて考

山口明男
2025年12月8日読了時間: 3分
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